イスラエル訪問記

イスラエル現地調査報告記(4)

11月1日(金)

朝、アナエルさんの家を出て、ハギトさんの運転でエルサレムに向かいました。途中で、イスラエルとパレスチナの平和のためにサイレント・ウォーク(沈黙の行進)を続けている ミドルウェイ(中道) という名前のグループがキャンプをしている場所に立ち寄りました。彼らはパレスチナの平和のために歩いているのです。


ミドルウェイ(中道)の人たちとともに
向かって左から、ハギトさん、
スティーブン・フルダー博士、
アマンダさん、そして私

スティーブン・フルダー博士がこのウォークの中心的メンバーです。9月の初めに、寺山心一翁 さんからミズライヒ教授とフルダー博士のお二人を紹介して頂いたのですが、これでそのお二人に直接お会いすることができました。 朝、出発前に参加者全員が輪になってその日の予定や連絡事項を伝えていました。ウォークの間は完全な沈黙を守ります。


サイレント・ウォーク朝のミーティングの様子

私たちはウォークに出発する人々を見送りました。


ウォークに出発する人々(1)

彼らの行進を見送りながら、何故か彼らの姿にとても感動させられました。平和をもたらすための活動にはいろんなやり方があるんだなあ、といろいろと考えさせられました。


ウォークに出発する人々(2)


エルサレムに行く途中で、ハギトさんたちが建てたピースポールを見に行きました。これはイスラエルとパレスチナの平和について学ぶ教育施設の敷地の中です。


平和教育の施設の中に建てられたピースポール

ハギトさんはこれまで何年もの間、精力的にパレスチナ問題に取り組んできており、様々な平和活動を行っています。ピースポールを建てるのも彼女の平和活動の一つです。


そしていよいよエルサレムに入りました。毎週金曜日の正午に嘆きの壁の前で、イスラエルとパレスチナの平和を祈る活動が行われているとのことで、その時間に合わせて、ハギトさんと一緒に待ち合わせ場所である嘆きの壁を見下ろす地点に行きました。


嘆きの壁、神殿の丘、そして岩のドーム

上の写真はその待ち合わせ場所から嘆きの壁の方向を撮影したものです。嘆きの壁の向こう側は神殿の丘です。そして左手奥に見える金色のドームは、有名な「岩のドーム」と呼ばれるモスクであり、イスラム教の寺院です。現在はイスラム教徒しか入れないようになっています。 待ち合わせ場所で待っていたのですが、ハギトさんの友達のイブラヒムさんだけしか来なくて、主催者の方々はいくら待っても現れませんでした。そこで自然解散となってしまったので、私たちはイブラヒムさんの家を訪問させて頂くことになりました。


オリーブ山にあるイブラヒムさんの家にて
向かって左から、イブラヒムさん、ハギトさん、
ベティーさん、 私(水への愛と感謝Tシャツを着ています)、
そして日本山妙法寺の日蓮宗僧侶である堀越行成さん

イブラヒムさんの家は、東エルサレムのオリーブ山の上にあります。東エルサレムはアラブの人々の町になっています。彼の家のドアはいつでも空いていて、誰でも大歓迎だそうです。そしてまた東エルサレムには数千人だかのアラブの人々が住んでいるのですが、イブラヒムさんはそのすべての人々の顔と名前を覚えていて、どの家がどのような暮らしをしているのか、家族構成はどうなっているのか、というようなことをすべて記憶しているそうです。 本当に素晴らしい人だなあと思いました。家は決して裕福ではないのですが、地球上の子供たちの幸せを気にかけていて、特にベドウィンの子供たちをサポートするために東奔西走しているとのことです。 イブラヒムさんの家に、ベティー・シャクスターさんが来てくれました。彼女は私のためにエルサレムでのプレゼンテーションの機会を準備してくださいました。 さらに上の写真で日本人の僧侶の方が写っていますが、彼は堀越行成さんと言って、湾岸戦争の頃から平和活動のために中東に住んでおり、現在はここ東エルサレムに住んでいて、パレスチナの平和のために様々な活動をしているそうです。今日はただぶらっとイブラヒムさんの家にやって来て、私たちと出会ったのでした。 森沢典子さんという幼稚園の保母さんが、ガザ地区やヨルダン川西岸のパレスチナ地域に単身乗り込み、そこで見聞きしたことを「パレスチナが見たい!」という本にまとめています。私も日本での彼女の講演会に一度参加したことがあります。この彼女の本の中に堀越さんのことが書かれているとのことで、日本に戻ってから再確認したところ、確かにお名前が出てました。日本の仏教界の方々も、世界のいろいろな場所で活躍されています。 この日は夜、再び嘆きの壁を訪れてみました。ライトアップされていました。後から気がついたのですが、この日は安息日でした。それでも数十名のユダヤ教の正装をした人たちが嘆きの壁の前で、聖書を読み、祈りを捧げていました。


ライトアップされた嘆きの壁

キリスト教、イスラム教、そしてユダヤ教という世界三大宗教の人々に直に触れることができて、とても嬉しく思いました。

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