イスラエル訪問記

イスラエル現地調査報告記(3)

10月31日(木)

翌日は朝早くから、アナエルさんの案内で、ガリラヤ湖北部にあるフラ国立公園内の湖に連れていってもらいました。この辺りは何十年も前から沼地であって、干拓して畑にする事業が何十年も続けられていたのですが、出来上がった土地は実際には畑としては使い物にならず、とても愚かな政策を続けていたことがここ数年で分かってきて、再び水を入れ始めているのだそうです。そしてこの湖が最初に復元されたものなのだそうです。現在、この湖は毎年ツルやペリカンなどの渡り鳥が滞在するところとして知られており、早朝にはこれらの鳥たちが群をなして飛び立つシーンが見られる、とのことでした。 朝4時に起きて、まだ日が昇る前に湖に到着しました。湖面の向こう側1kmくらいの彼方に島があって、そこで無数の鳥たちがさえずっていました。その鳴き声が私たちのところまで聞こえてくるのです。 ハギトさんとビルさんが、「我即神也」と「人類即神也」の「印」を組むことができるとのことで、皆で一緒に組んでみました。すると印を組み終わった途端に、島でさえずっていた無数の鳥たちが一斉に飛び立ち始めました。その光景には本当にビックリしました。アナエルさんは何度もここに来て、鳥たちを見ているのですが、「こんな風に鳥たちが一斉に飛び立つシーンを見たのは初めてだわ」と言っていました。


一斉に飛び立つ渡り鳥
彼方に黒く見える無数の黒い陰が渡り鳥

何千羽の鳥が一斉に飛び立った後も、三々五々遅れて飛び立つ群もたくさんありました。暖かいお茶を飲みながら、皆しばらくの間、時を忘れて、鳥たちを眺めていました。朝日が東の山並みから昇ってきました。


イスラエルで初めての朝日


朝食後に、アナエルさんが私たちをガリラヤ湖の北部を流れるヨルダン川に連れて行ってくれました。舗装されていないゴツゴツとした道を通って、ヨルダン川にかかる橋の上に出ました。


ヨルダン川の流れ

初めて見るヨルダン川の流れはとても力強く、勢いを感じました。ペットボトルで富士山の湧き水を持ってきていたので、それをヨルダン川の流れに放流するとともに、ヨルダン川の水をペットボトルに入れて持ち帰りました。僅かに茶色く濁っていました。ヨルダン川を取り巻く渓谷の斜面を登り、上から見下ろす形でヨルダン川を眺めると下の写真のようになります。


谷間を流れるヨルダン川

両側が切り立った崖となっていることがよく分かると思います。水際は緑が豊富です。


次に私たちは、ガリラヤ湖の南端にあって、ガリラヤ湖からヨルダン川へと水が流れ出ている南端のポイントに行ってみました。ここはヤルデニットと呼ばれており、キネレット・キブツが管理しています。「イエス・キリストが洗礼者ヨハネから洗礼を受けた場所はこの近くである」と看板に書かれていました。そのため、巡礼者にとっては一種の観光名所となっており、水に浸かるための白装束をお金を払って借りることができます。


ヤルデニットの様子
イエス・キリストが洗礼者ヨハネから
洗礼を受けた場所と言われている

写真から分かるように、階段を下りていくことによって、安全にヨルダン川の水の中に入っていけるようになっています。ここの水はとても澱んでいるような印象を受けました。 このヤルデニットの中にある食堂で、私たちはキネレット・キブツの代表者に昼食をご馳走になりました。彼は残念ながらこの場には来れなかったのですが、昨日の私のプレゼンテーションを聞いていてくれたとのことです。 昼食を取っていると、平和活動家のハギトさんが、キブツの人に何事かを頼んでいました。ヤルデニットの敷地内に以前からピースポールが建てられていたのですが、このピースポールが一体どういうものなのか、ヤルデニットの人たちは誰一人として知らなかったので、いつの間にか、ひとつの建物の脇に誰にも気づかれることがないような形で隠れてしまっていたのでした。そこでハギトさんはふと思いついて、「ピースポールをもっと人がたくさん通るところに移して欲しいのですが…」とヤルデニットの責任者に頼みに行ったのです。すると驚くべきことに、直ちにその望みは叶えられ、ピースポールは元の場所から引っこ抜かれて、新しい場所に、ものの15分位の間に植え替えられたのでした。 ハギトさんは大喜びでした。新しい場所に移されたピースポールの前で、皆で記念写真を撮りました。

ヤルデニットの建物の脇に
放置されていた
移動前のピースポール
人々の目につく所に移動して
もらった後のピースポール
私の後ろに隠れているのが工事をしてくれた男性

ちなみに「ピースポール」というのは、日本から始まった世界平和運動のひとつであり、その側面には「世界人類が平和でありますように」という祈り言葉が各国の言葉で書いてあります。英語では「May Peace Prevail On Earth」という表現が使われています。このヤルデニットのピースポールでは、英語・アラビア語・ヘブライ語・スペイン語でこの祈りの言葉が書かれていました。


この日は夕方、再びリードマン国際カレッジのティベリアス分校のキャンパスを訪れました。下の写真はティベリア・キャンパスから見たガリラヤ湖を示しています。向こう側の山脈はヨルダンになります。


ティベリア・キャンパスから見たガリラヤ湖

現在イスラエルは慢性的な水不足に陥っているために、ガリラヤ湖の水位も大幅に低下しています。そのため、以前ならばこの写真のすぐ下のところまで水面でした。ところが水面が低下したために、砂浜のような広い空き地ができてしまっています。そして既に緑で被われてしまっているところもたくさんあります。 逆に砂浜の部分からキャンパスの側を見上げると、下の写真のような感じです。階段が作られていますが、以前ならば水面はこの階段の途中まで来ていたのです。現在は階段を降りるとさらに砂浜が広がっています。


ガリラヤ湖の砂浜から見上げた
ティベリア・キャンパス

下の写真から分かるように、この水際の空き地はかなり広々としています。


ガリラヤ湖の畔に作られた砂浜

この砂浜を利用して、2003年7月25日の「世界の水に愛と感謝を送るセレモニー」を行うのが最善であると思われます。また、サリーさんもこのキャンパスをセレモニーのために喜んで提供してくれるとのことです。 ガリラヤ湖畔の水際に立って、目の前のガリラヤ湖を眺めるとこのような感じになります。左から右への連続写真で以下に示します。最初の写真はキャンパスから北の方向に向けて、写真を撮りました。砂浜にたくさんの緑の植物が生えて、群落を作っていることが分かります。


ティベリア・キャンパスの砂浜から見たガリラヤ湖(1)

順番に右にパンして行きます。波が立っていますが、湖ですから風の影響によるのでしょう。とても優しく穏やかな波動です。


ティベリア・キャンパスの砂浜から見たガリラヤ湖(2)


ティベリア・キャンパスの砂浜から見たガリラヤ湖(3)


ティベリア・キャンパスの砂浜から見たガリラヤ湖(4)

日の入り時には、オレンジ色の夕日の光が山肌に映えて、とても綺麗です。


ティベリア・キャンパスの砂浜から見たガリラヤ湖(5)


ティベリア・キャンパスの砂浜から見たガリラヤ湖(6)

この下の写真に写っている湖の一番奥の辺りで、湖水がヨルダン川へと流れ出ています。そこが既に上でお示ししたヤルデニットと呼ばれている洗礼ポイントです。


ティベリア・キャンパスの砂浜から見たガリラヤ湖(7)

連続写真で会場予定地の様子がお分かり頂けたと思います。このガリラヤ湖の水際の空き地で、2003年7月25日に、「世界の水に愛と感謝の想いを送るセレモニー」を開催することを計画しています。当日は金曜日なので、日没時からユダヤ教徒の人々は安息日に入ってしまいます。従って、当日の午前中にセレモニーを行うのが良いだろうと考えております。


夕方の午後7時から、アナエルさんのB&Bのリビング・ルームで、プロジェクトに関してのプレゼンテーションをさせて頂きました。ノート型パソコンからアナエルさんの家にあったデスクトップ用のディスプレイに出力して、皆さんに見て頂きました。


アナエルさんのB&Bでのプレゼンテーション(1)

アナエルさんの家では定期的にワークショップや講演会を開いているようです。アナエルさん自身もヒーラーです。ジェームス・トワイマンさんもイスラエルに来たときに、このアナエルさんの家に泊まったそうです。また、ハワイでの私の友人であるドーン・ファーガソンさんもごく最近ここに泊まったとのことで、いろいろと繋がりがあることが分かりました。


アナエルさんのB&Bでのプレゼンテーション(2)

サリーさんもハギトさんもアナエルさんもビルさんも、私のプレゼンを聞くのはこれで2回目ですが、熱心に聞いてくれました。集まってくださった方々も、皆さん、水に対して深い関心をお持ちの方ばかりでした。イエスが生まれ育ったナザレという町のカトリック教会の神父さんも来られていました。

プロジェクト活動のページ・トップに戻る