江本勝の愛と感謝の「循環」旅日記

2002-11-03【3】リオ・デ・ジャネイロ、ブラジリア

11月3日(日)

11時からウォーター・パークのそばにある研修センターのようなところでセミナーが開かれる。地元の人約30名が出席。私の下手な英語をフランクリンさんが上手にポルトガル語に直して通訳してくれたので大変スムースに進行することができた。十分な手ごたえがあった。

午後20キロほど離れたもうひとつのウォーター・パークに行く。この周辺にはなんと4つのウォーター・パークがあって、泉の数かそれぞれ6,7,9,12あるそうだ。今日行ったのは7のほう。しかしひとつの泉が枯れていて6箇所しかなかった。

実はそれが問題であったのだ。なぜそれが枯れたのか、答えはこのウォーター・パークがヨーロッパの大手食品会社に売られてしまって、公園の敷地内になんとも無粋なミネラルウオーター工場ができて、毎日のようにポンプで水をくみ上げた結果、ひとつの泉が枯れてしまったというのだ。

今年36歳になるフランクリンさんはこれらのウォーター・パークが大好きだった。しばしばこの地をリオから訪れられるようにアパートを近くに借りているほどである。そのうちの一つが外国の企業に売られてしまった。このままでは他の3つの公園もどうなるかわからない。なんとかしようということで、彼は行政の中心である首都ブラジリアに"水に関する市民意識の高揚ムーブメント"を組織し、内外の水に関する識者を呼んではイヴェントを企画していたのである。

夕方の5時ごろその公園を出発して、400キロ先のリオのホテルまで山道をひた走り、来年はもう60であるからしてさすがにこたえる。ホテルについたのは10時を回っていたが、何とか夕食の時間に間に合った。世界平和運動というものを行おうと思う人、まず体力を鍛えておくことをお勧めする。

11月4日(月)

朝9時の便で首都ブラジリアに行く。夕方7時30分からセミナーが予定されている。実は今回のブラジリア行き、誰が主催者で経費関係がどうなっているのかまったく知らされてなかったので不安であった。ところがホテルで私たちを待っていたメンバーに紹介されてその不安は消し飛んだ。なかなか立派な肩書きを持った方々ばかりであったからである。

フランクリンさんは何人ぐらい来るのかという私の問いに対して「100人ぐらいでしょう」といっていたが、とんでもない、会場は国の農林研究所の一角の立派なホールでなんと定員を超える350名もの人が来てくれて立ち見も出るほどの盛況となったのである。 俄然張り切りだした私は熱弁を振るった。おかげで、最後は押し付けではないスタンディングオベーションで幕を閉じることができたのである。その後の質疑応答も後が絶えずいつまでも終わりそうになかったので、まじめな顔をして、「ところで私のほうからの質問なのですが、ブラジリアのレストランは夜遅くまで開いているのですか」と切り出したところ爆笑裡にようやく長いセミナーは終わったのだった。

翌日、環境関係の番組をやっているテレビ局のスタジオで2時間あまりのインタビューを受ける。前日の3時間に及んだセミナーの内容も全部収録しており、期待のできる番組ができそうだ。今年の暮れに放映されるとのこと。

これでブラジルにも強烈ですがすがしいカルチャーショックを与えることができたように思う。

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