中澤英雄さんからの投稿メッセージ

宇宙からのメッセージ:補足

中澤英雄(東京大学教授・ドイツ文学)
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私のエッセイ「宇宙からのメッセージ」には、すでに内外からいくつかの感想が寄せられております。その中でいちばん驚いたのは、ドイツの友人ヴィルフリート・フィンクさんから寄せられたメールでした。彼のメール(英文)を翻訳してここに紹介させていただきます。

エッセイありがとうございます。私はクリスマスにとても深遠な夢のメッセージを受け取りました。

7羽のワタリガラスが地球を旋回していました。私は彼らの意識の中に同時に入ることができ、14の目で同時に地球の壮麗な光景を見ることができました。彼らは私に、私たちの惑星がどれほど素晴らしいか、そしてすべてがそのままでよいのだ、ということを示してくれました。

夢の終わりに、ワタリガラスたちはピアノの黒い音符に変わりました。メッセージの意味はいっそう明白になりました。誰も白い音符を弾くことはできません。音楽の全体を経験するためには、私たちは白と黒とを認識しなければならないのです。

フィンクさんは、北ドイツのキールでホメオパシーのお医者さんをなさっています。私が2001年8月、北ドイツでピースポールを建立し、キール市のヒロシマ公園でフラッグセレモニー(WPPC)を行なうためにキールに行ったとき、お会いしました。

このときの様子は、以下で少し触れられています。
http://www.geocities.co.jp/Milkyway-Vega/6160/
(ホーム→第9回広島WPPC報告→グローバルリンク報告)

ピースポールやWPPCについては以下をご覧下さい。
http://www.goipeace.or.jp/japanese/activities/6-1.html

フィンクさんはすでにキール周辺に12本のピースポールを建立して下さっており、その最初の1本はご自分の手作りのものです。たいへん霊的な感受性に富んだ、しかも知的な、素晴らしい青年です。

フィンクさんの夢は明らかにシャトル事故の予知夢です。地球を旋回する7羽のワタリガラス、すなわち7人の宇宙飛行士たちは、私たちに地球の美しさ、尊さを教えてくれます。夢の最後に、カラスたちが砕け散って、小さな音符へと姿を変えることは、彼らの死とシャトルの分解を暗示しています。しかし、この死は無駄死にではありません。彼らは美しい音楽となり、私たちに何が正しく(白)、何が間違っているか(黒)という真理を教えてくれるのです。7は完成の数字です。

フィンクさんの夢が音符で終わっていることと、私のエッセイが宇宙から寄せられた音楽で終わっていることとは、見事に対応しています。フィンクさんと私は、宇宙から同じメッセージを異なった形で受け取ったのでしょう――フィンクさんは夢として、私は論文として。

ここに、この論文の成立の経緯を書いておきます。

事故の直後、ある日本のテレビ番組で、宇宙飛行士たちが地上から音楽を送ってもらってモーニングコールとしていたこと、その中の一人がジョン・レノンの「イマジン」を希望したことを伝えていました。ごく短いコメントだったので、宇宙飛行士の名前も、その人の言葉もはっきりとは覚えられませんでしたが、私は、ここには何か重大なメッセージが隠されている、と感じました。なぜなら、「イマジン」という曲がいまアメリカでどんな意味があるのかということは、誰もが知っているからです。

そこで、その宇宙飛行士の名前と言葉をインターネットで探しました。「イマジン」を希望した宇宙飛行士はマックールさんであるということはわかりましたが、彼の言葉そのものは、アメリカのどの新聞サイトにも載っていませんでした。

アメリカ人の友人にも尋ねましたが、彼らも私が知ることができた以上の情報は持っていませんでした。

ラモンさん、ブラウンさん、クラークさんなどのほかの宇宙飛行士の言葉は新聞サイトに詳しく載っているのに、彼の言葉だけが載っていないというのは不自然に感じました。彼の言葉を探して様々なサイトを読んでいるうちに、この事故には、エッセイに書いたような深い意味があることがわかってきました。マックールさんの言葉にまつわる謎がこのエッセイを成立させたわけです。ただし、マックールさんの言葉ははっきりとはわからなかったので、日本語論文はテレビのうろ覚えで書くことにしました。

日本語原稿が完成し、英訳に取りかかっているときに、以前に問い合わせていたアメリカの友人から、マックールさんの言葉が載ったエッセイが転送されてきました。

それは、New Age Study of Humanity's Purposeという団体の、Patricia Diane Cota-Roblesという方が書いた、「COLUMBIA...DEJA VU?」というエッセイですが、これは著作権のあるメール通信で、私が受け取った時点ではまだWebには載っていませんでしたが、いま確認したところ、パトリシアさんのHPに公開されました。
http://www.1spirit.com/eraofpeace/1st.html

このエッセイは、今回のコロンビア号事故と1986年のチャレンジャー号爆発事故を比較し、両方の事故の間には様々な類似性があることを指摘しています。たとえば、チャレンジャー号にも、様々な人種的、宗教的背景を持った男5名、女2名の7名の飛行士が搭乗していたこと(その中の一人は日系人オニヅカさんでした)、そして、チャレンジャー号の爆発は、その当時スターウォーズ計画を進めていたアメリカ政府への天からの警鐘であることを述べています。たいへん面白いエッセイですので、英語がおできになる方は一度お読み下さい。

私はこのエッセイの中に、探し求めていたマックールさんの言葉を見つけました。英訳にはその言葉をそのまま引用しましたが、ここに日本語訳も載せておきます。マックールさんはこう言ったのです。

私たちがいる周回軌道上という眺望のよい地点からは、国境がなく、平和と、美と、壮麗さに満ちた地球の姿が見えます。そして私たちは、人類が一つの全体となって、私たちがいま見ているように、国境のない世界を想像(イマジン)し、平和の中で《ひとつ》になって生きるように努力することを祈ります。

そして、この言葉はラモンさんによってそのままヘブライ語に翻訳され、地上に伝えられました。

なんと素晴らしい言葉でしょう! マックールさんが世界平和への明確なメッセージを込めて、「イマジン」という曲を選んだことは明白です。しかし、この素晴らしい平和のメッセージは、世界中のどのニュースサイトにも掲載されていないのです。なぜでしょう? イラク攻撃に向かって進んでいるアメリカの政府とマスコミは、この事実をアメリカ国民に知らせたくないからではないでしょうか?

しかし私は、この重大な危機の時点にあって、人類すべては、宇宙飛行士たちが自らのいのちを音符と変えて奏でた平和の音楽に耳を傾け、彼らの尊いメッセージを受け取らなければならないと思います(2003年2月26日)。

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